Monday, September 11, 2006

インドの弱点が一部克服されつつあります。

インド経済に関する本を立て続けに出している門倉貴史さんの本を読みました。

下記に印象に残った部分を書いていきます。


◆インドは05年度に大幅な「税制改革」を実施

日本の消費税に相当する「付加価値税」の導入が税制改革の目玉と言われている。

これまで付加価値税は州税という形で各州ばらばらの税率で徴収していたが、
これを国税(連邦税)に切り替え、得られた税収を各州に還元する。

付加価値税の税率は、原則として物品・サービス価格の12.5%になる。

この税率は州税のときと比べると、多くの消費者にとっては増税となるが、
医療品や農産物といった生活必需品については4%の低い税率が適用される。

インドでは購買力を持った中産階級が多数出現しているが、所得の捕捉率が低いため、
多くの人々が所得税の負担を免れている。

中央政府の税収に占める所得税の割合はわずか17.5%にすぎない。
付加価値税導入後、地方政府の財政は大幅に改善している。


大図解インド経済の実力  門倉貴史

No comments: